1998「那須豪雨」
1998年8月26〜31日に栃木・福島県境付近を中心とする東日本一帯で発生した豪雨.正式名称はなく,「1998年南東北・北関東豪雨災害」などとも呼ばれる.日本付近に停滞した前線の活動による豪雨であり,総降水量は栃木県那須町で1254mm,栃木県矢板市八方ケ原で931mm,福島県白河市で656mmなどとなった.26日午後〜27日,29日〜30日の2回降雨のピークがあり,特に前半が顕著で,27日の日降水量は那須で607mmを記録した.全国の被害は,死者・行方不明者22名(うち福島11名,栃木7名),浸水家屋14000棟以上に上った.行政機関をはじめ,Internetによる情報伝達が豪雨災害時に本格的に活用された最初の例と言える.また,NTT災害用伝言ダイヤル171の最初の実用例でもある.
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